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聴覚過敏

~判明!!こんな音も苦手なんです~

聴覚過敏とは日常の環境音が過度に大きく聞こえることで、大抵の人が充分我慢できる音でも、本人にとっては音が響いてつらく感じたり不快感を伴ったりするものです

鉛筆よりペンが好き

 小学校の特別支援学級に通う息子は、字を書く時は、鉛筆で書くよりもペンで書く方が以前から好きでした。カラフルなのが良いのかなー?とその理由を深く考えたことはなかったのですが、ある日、突如としてその理由が判明したのです!! 


その日、家で学校の宿題をしようとした時、息子が「ペンで書きたい」と言い出しました。学校の宿題は鉛筆のほうが良いのだろうなと思った私は、「学校の宿題は鉛筆で書こうねー」と鉛筆を持たせました。


 渋々鉛筆を持ち、字を書き始めた息子。横線を一本ひいた瞬間に突然、「イーっ!!」と言って両手で耳をふさいでしまいました。私は何が起きたのかわからず、「どうしたの!?」と聞くと、「鉛筆の音がいやだ」と言うのです。


 鉛筆の音?私には微かな音にしか聞こえない鉛筆が紙をこする音?そう。この微かな音が息子を苦しめていたのでした。


 こんなに小さな音が嫌だなんてことある?と思った私は、即座にスマホを手に取り検索すると…ありましたありました、同じような事例がたくさん出てきました!!たくさんの事例と共にそれに対する対処法もメモメモ。

鉛筆の音が嫌い! ~事例

事例①鉛筆の音が嫌いでいつも無理やり書いているが、苦痛でたまらない。書き取りの宿題に2時間かかってしまう。

事例②先が少し丸まってきた鉛筆で書く音が嫌だ。学校では我慢しているが、授業に集中できない。

事例③イヤーマフをして書き取りをしても、鉛筆で書く音がフラッシュバックしてしまって辛い。

ふむふむ。同じように感じる方が多くいらっしゃるようす。元々大きな音が苦手な息子ですが、こんなに小さな音でも彼の中では耐えられない嫌な音がするのでしょうね。

鉛筆の音が嫌い! ~対処法

対処法①鉛筆の芯は固いものより柔らかいもの、つまりより色の濃いものをつかうべし。(摩擦が少なくなり、より音が小さくなるそうです。)

対処法②文字を書く時にはイヤーマフやイヤホン、耳栓を使用して、物理的に音をシャットアウト。(残念ながら音がフラッシュバックしてしまう場合は効果なし。)

対処法③学校の先生にお願いして、滑らかな書き心地で音が出ないフリクションボールペンを使わせてもらう。

なるほどなるほど。これらの対処法を参考に、早速息子の鉛筆の音対策をしてみました!!

鉛筆の音が嫌い! ~対策 我が息子編~

対策①鉛筆の種類は元々2Bや3Bを使っているので、多少濃いのに変えてもあまり効果がないかな?と考え変更せず。息子がペンを使いたいと言った時には否定せず、ペンを使わせてあげようと心に決める。

対策②息子用にイヤーマフを初めて購入しました。大人もできるタイプなので、私も試しに装着!!イヤーマフをしても全く音が聞こえなくなるわけではなく、会話は聞こえます。(音はくぐもりますが。)でも鉛筆の音は聞こえません!!息子もイヤーマフを気に入り、安心して鉛筆で字をかけるようになりました。バンザイ!ただ、感覚過敏でイヤーマフをしたがらないお子さんはいるかもしれません。試しに娘にもイヤーマフを体験してもらったら、閉塞感があって嫌だ、とすぐに外してしまいました。

対策③担任の先生に相談。息子は学校では鉛筆の音について訴えたことがなかったそうです。息子の通っている支援級のクラスは、授業中もなかなかにぎやかでして(笑)どうやら鉛筆の音など全く聞こえない環境のようです。良いのやら悪いのやら(笑)

息子自身も学校では鉛筆の音は全く気にならないようなので、イヤーマフもせず、ボールペンへの変更もせず、今まで通り過ごすことにしました。先生には様子見をお願いしました。 

周りが静かな環境だと鉛筆の音が気になるようなので、今は自宅や学習塾での勉強時だけイヤーマフを使用しています。息子には少し取り扱いの難しかったイヤーマフですが、今ではすっかり慣れ、不要な時(大体ふざけている時…)にも装着したりしています! 

言葉にして伝えることがまだまだ上手でない息子が、鉛筆の音が嫌なのだとやっと伝えることができたことは成長であり、私はとても感慨深い気持ちになりました。

まさに目から鱗の聴覚過敏の要因でしたが、私が知らない息子の苦手な音がまだまだたくさんあるのかもしれません。息子の成長と共にまた新たに苦手な音が判明するのでしょうが、今は合理的配慮の時代、色々な人に相談をし、学校にも協力をお願いしながら息子に合った対策を考えていきたいと思います!!      

written by なつめ

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