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恐怖体験⁉︎〜知的障害のある息子との意思疎通〜

知的障害のある息子は電車に乗るのが大好きで、休みの日ともなると旦那や私と一緒に電車に乗りに行きます。

このお話は、息子がまだ上手に会話のできなかった頃、意思疎通があまりできなかった時のぞっとしたお話です。

あの子だれ?

この日は私と息子で電車に乗ってお出かけでした。柏駅始発の電車に乗り、ウキウキと出発するのを待ちます。すると息子が誰もいない座席をふと指差して、

息子「あの子だれ?」

と言いました。えっ、誰もいないんですけど...聞き間違いかな?と思い、「だれのこと?」と息子に聞くと、

息子「だからあの子だれ?」

一気に私の背筋がぞくぞくっとします。(学生時代に映画「リング」を見て、怖くて2年間貞子の恐怖に怯えていた私です💦)

「えっ、誰もいないよ?誰がいるの?」

息子「だからあの子。下のあの子。」

真顔で、私に言いたいことが伝わらずに戸惑っている様子の息子。それ絶対に視えてるやつ‼️そんな息子を見て本気で怖くなってしまった私はもう泣きそうです💦

居ても立っても居られず、

「あっちに行こうか💦」

と息子の手を引いて他の車両に移動しようとしたその時、

息子「ほら、この子」

と息子が指差したのは、座席の下。

「・・・・・・⁉️」

息子が指差したのは、座席の下にある

「ヒーター」

もう一気に心臓バクバク、泣きそうになった私はその後もなかなか気持ちが落ち着きませんでした💦

「人以外のものはあの子とか誰って言わないんだよー」また私が恐怖体験をするのはごめんなのできちんと念を押し。

一件落着した後に、息子が一言。

「ヒーターと、もう1つは何❓」

え..私にはヒーターしか見えてないんですけど...

1年後。

恐怖体験から1年ほど経ったある日、また息子と電車に乗っていると。。

息子「ママ、あの子は何?」

また始まったー(はぁ)

「だからヒーターだってば」

息子「だからヒーターじゃなくってこれだってば」

息子が指差した先にあったのは。。

確かに、顔に見えるー😂

1年前から息子が言っていたのはこのことだったのでした‼️

1年経って語彙が増え、意思疎通がスムーズになった息子。やっと疑問が解決してよかったね。母がなかなか気づかずごめんね。

ちなみに、このように顔ではないものを顔と認識することをシミュラクラ効果というそうです。これからは町中の顔探し、息子と一緒に楽しみたいと思います!

written by なつめ

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